NHKスペシャル「仮想通貨ウォーズ~盗まれた580億円を追え!~」を視聴しました
5月12日(土)に放送されたNHKスペシャル「仮想通貨ウォーズ~盗まれた580億円を追え!~」を視聴しました。かなり興味深い内容でしたのでご紹介します。
史上最大580億円もの仮想通貨が流出し、一時はコインチェックの存続も危ぶまれた。しかし、現在はすでにネムの補償も終え、コインチェックはマネックスに買収され継続の見通しが立っている。
一方、犯人はいまだにつかまらず真相は闇に消えたかに思われた。
しかし、今も追跡を続ける者たちがいる。
独自プログラムや、海外の技術者と手を組み犯人の痕跡を追うホワイトハッカーだ。彼らは渋谷区のビルの一室に集まる若者たち。
番組では彼らホワイトハッカーと着々と資金洗浄をすすめる犯人たちとの3か月にわたる攻防に密着。
事件後、犯人たちはNEMをほかの通貨と交換しながら着々と資金洗浄を続けていた。
そのような中、先月あるホワイトハッカーが犯人たちが盗んだ巨額のカネをネット上で山分けしている決定的な痕跡を発見した。
そして追跡を進めるうちに国際的な犯罪組織に巨額のカネが流れている可能性があることがわかった。
仮想通貨が犯罪組織の資金源 になってしまっているのだ。
またコインチェック事件についても新たな事実が浮かび上がった。通信記録を解析した結果、犯人は事件の半年ほど前からSNSなどを通じてコインチェックの特定の技術者と偽名で交流を重ねていた。信用させたうえでウイルス付きのメールを送り、社員が開きパソコンがウイルスに感染。犯行を成功させたのだ。
計画的に実行された犯行。国際的なネット犯罪を分析するロバートポッター氏は単独犯ではなく組織化されたグループの仕業とみている。
しかも最初に580億円を奪った手口とその後資金洗浄を実行した手口は同一犯のものとは思えないと言う。2つはまったく異なる技術だからだ。
彼も国際的な犯罪組織がかかわっていると指摘。
人身売買、臓器売買などの犯罪組織は世界中にあり、今この瞬間も仮想通貨を狙っているという。
しかし、犯人の特定につながるような決定的な情報は得られないままだ。
そのような中、3月20日、世間に衝撃的なニュースが走る。流出したNEMの追跡を打ち切るとNEM財団が声明を出したのだ。
結局盗んだもの勝ち・・・世間に失望が広がる中、声明後、盗まれたNEMとの交換が加速。犯人はわずか2日間で資金洗浄が完了してしまった。
盗んだNEMをビットコインなどに交換し終えた犯人。
Thank you!!勝利宣言のようにもとれる犯人の書き込みがされていた。
しかしホワイトハッカーたちはまだあきらめてはいなかった。NEMを交換した犯人のアドレスから追跡を続けた結果、なんと犯人たちがひた隠しにしてきたと思われる巨額の資金を交換した痕跡のある、アメリカの仮想通貨取引所が判明。そこに個人情報がある可能性があるという。
情報はすでにFBIに伝えられているとのことで今後の進展に期待!
番組の最後、ハッカーだけがアクセスできる闇の掲示板、そこに書き込まれた新たな書き込みが紹介された。
「コインチェックに続く第二の標的は決まった。期待してくれ。」
最後はホラーのようになっていましたが。
やはり取引所からは移動させておいたほうがよさそうです。